ネットショッピングで寝具・布団カバーを買う時のポイント
部屋のドアを開けた瞬間に飛び込んでくるベッドや布団などの寝具は、インテリアの印象を決定づける大きな要素です。ネットショッピングでは、実店舗ではなかなか見かけないようなおしゃれなデザインのカバーや、豊富なカラーバリエーションが手軽に見つかるため、利用を検討する方も多いでしょう。しかし、画面越しでは素材の質感が分かりにくかったり、届いてみたらサイズが微妙に合わなかったりと、失敗談が多いジャンルでもあります。一日の疲れを癒やす大切な睡眠環境を整えるためにも、ネット通販で寝具や布団カバーを選ぶ際に必ず確認しておきたいポイントについて詳しく解説していきます。
サイズ表記の名称だけを信じず実寸を確認する
寝具をネットで購入する際に最も多い失敗の原因は、サイズの勘違いです。一般的にシングルやダブルといったサイズ名称が使われていますが、実はメーカーやブランドによってその寸法は微妙に異なります。特に海外ブランドの製品は日本の規格よりも大きく作られていることが多いため、シングルという言葉だけを頼りに購入すると、自宅の布団に対してカバーが大きすぎるという事態になりかねません。購入する際は必ず自宅の掛け布団や敷き布団の縦と横の長さをメジャーで測り、商品ページに記載されているセンチメートル単位の実寸サイズと照らし合わせることが大切です。
また、ベッドを使用している場合に特に注意が必要なのがボックスシーツの選び方です。マットレスには様々な厚みのものがあり、シーツのマチの長さが足りないとマットレスの底までしっかりと包み込むことができず、寝ている間にすぐに外れてしまいます。ボックスシーツを選ぶ際は、マットレスの厚みに加えて、底に巻き込む分の余裕が十分に確保されているかを確認する必要があります。さらに枕カバーに関しても、標準的なサイズ以外に大きめのホテルサイズなどが存在するため、手持ちの枕の大きさを正確に把握してから注文するようにしましょう。
写真では伝わらない肌触りを素材から読み解く
ネットショッピングの最大の弱点は、商品を直接触って確かめられないことです。寝具は肌に直接触れる面積が広いため、その感触は睡眠の質を左右する非常に重要な要素となります。写真ではふんわりとして気持ちよさそうに見えても、実際に届いた商品は生地が硬かったり、化学繊維特有の滑りやすさがあったりと、イメージと異なる場合があります。こうしたギャップを埋めるためには、商品説明にある素材の情報を詳しく読み解く知識が必要になります。
例えば、吸水性が良くさらっとした肌触りを好むのであれば、綿や麻といった天然素材が適しています。特にガーゼ素材などは通気性が良く、洗うほどに柔らかくなるため人気があります。一方で、冬場に暖かさを求めるのであれば、マイクロファイバーやフランネルといった起毛素材が向いていますし、洗濯後の乾きやすさを重視するならポリエステル混紡の素材が便利です。また、商品レビューには肌触りに関する感想が書かれていることが多いので、自分と好みが似ている人の意見を参考にすると良いでしょう。毎日長時間肌に触れるものだからこそ、デザインだけでなく素材の特性を理解して選ぶことが、快適な眠りを手に入れるための鍵となります。
セット内容とメンテナンスのしやすさを考慮する
ネット通販では、掛け布団カバーやシーツ、枕カバーがセットになって販売されていることがよくあります。セット商品は統一感が出せる上に割安な場合が多いですが、その内容が自分の寝具環境に合っているかを慎重に確認しなければなりません。特に敷き布団用のフラットシーツなのか、ベッド用のボックスシーツなのかという違いは見落としがちなポイントです。また、枕カバーが一つしかついていないセットを購入したものの、実際には枕を二つ並べて使っていたため買い足す必要が出たというケースもあります。セット内容の明細をよく確認し、不足がないか、あるいは不要なものが含まれていないかをチェックしましょう。
さらに、日々のメンテナンスのしやすさも重要な選定基準です。寝具カバーは定期的に洗濯をする必要がありますが、カバーの着脱は意外と重労働です。最近では、ファスナーが端から端まで大きく開くタイプや、布団とカバーを固定する紐がスナップボタン式になっているものなど、交換の手間を減らす工夫が施された商品も増えています。また、購入予定の寝具が自宅の洗濯機で洗える大きさかどうかも事前に考えておく必要があります。厚手の敷きパッドや冬用の毛布などは洗濯槽に入りきらないこともあるため、容量と商品のボリュームを考慮して選ぶようにすると、購入後の家事の負担を減らすことができるでしょう。
